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イデヤっ子2019年2月号 ~ チルカップ式めっき装置 リニューアル ~

製 作 記   チルカップ式めっき装置 リニューアル ~
本誌でも以前紹介しましたチルカップ式めっき装置、お客様からのお問い合わせが増えてきています。
その理由は
“多品種少量”“ダミーレス”“新製品開発の実験”等です。
一方で、以前の卓上型に対して、多くのご要望を頂いたのが「液の循環機能をつけて欲しい」という事です。
そこで、リニューアル版として循環機能付きのチルカップ式めっき装置を製作しました。
液温調整が可能となり、液やワークの攪拌が、より良くなりました。弊社内での実験評価も可能です。
実験評価をご要望の方は、ご連絡下さい。

 


  示  会  オートモーティブワールドが終了しました ~
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月に東京ビックサイトで開催されました“オートモーティブワールド”に参加してきました。
問題解決をテーマにした弊社、3日間でいろいろなご要望を頂きました。下記はその中の“無茶なご要望”の一例です。
現在、解決へ向けて進行中です。
・装置寸法を小さくするが、生産能力は上げたい!
・今まで何度か検討し、出来なかった1個流しを実現したい!
・バレルめっきでは到底出来ないワークに、めっきをしたい!
また、本誌11月号で紹介しました小型実験槽を展示しましたところ、多くの方が「¥150,000ぐらいだったら買うかな?」との事。弊社は¥150,000でも高いと考えています。

旅 行 記~ 再びインドへ(前編) ~ 取締役顧問 出村 剛~

今から10年前インドを訪れ、仏教の聖地を巡った。
お釈迦様が瞑想に入っとされるブッダガヤと言う田舎町からの帰り、車で通り掛かった農村の道端で5人ほどの女達が稲の脱穀をしている。彼女達は手前の木製の台に稲穂を打ち付けて脱穀しており、この方法は大昔から続くインドの稲作技術の一つである。
左手前の女性は35才程かな?と思って質問すると24才だと言う。
その話によると、10才で婚約し15才で結婚し、今では3人の子供が居る。
自分の家には田畑がないので、地主の田畑や煉瓦工場で働き、1日8時間の日当は60ルピー(96円)か、お米4kgのどちらか希望する方をもらう。
私が日本から持って来た女房の古着をさし上げると大変に喜んだ。私の女房は小柄で、その古着は子供サイズに近いのだが、偶然にも彼女にピッタリの大きさである。貧しい家で育ったであろう彼女は成長期の栄養が十分ではないし、子供も早く産むので、小形で痩せている。
その様子から想像すると……カーストの最下級に属する人達かもしれない。
カースト制度は身分を4段階に大別し、更に各段階の中を細かく分けて、その身分は仕事の種類まで決めている。その最も高い身分はバラモン(聖職者)、そしてクシャトリヤ(王、政治家、武士)、ヴァイシャ(農業、商業、工業などの平民)、シュードラ(人の嫌がる仕事につく奴隷)に別れている。
しかし、その最下級にも入れない階級以下の人々をアチュート(不可触民)と言い、人としての扱いを受ける事ができない人達である。
今回、私が訪問した不可蝕民の集落は河沿いの薮の中にあって、その暮らしぶりは一段と厳しく、社会から阻害されている事情を肌で感じる。(3月号へ続く)

 

 

 

 

 

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