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イデヤっ子2019年7月号~ 高速クロムめっき ~

実 験    高速クロムめっき ~
めっき及び表面処理装置を扱う弊社ですが、その装置を“より小型で安価”なものにするには、
各処理時間の短時間化、すなわち処理の高速化が重要な要素となります。
今回、我々が挑戦したのは、6価のクロムめっきです。
従来のめっき時間が40分であるのに対して、弊社のめっき手法により、その時間を4分の1である10分に短縮しました。
具体的には、10分で約7μmです。概要のみですが、右写真が実験風景です。
このようなプロセスの合理化は水キリや洗浄乾燥でも、検討致します。皆様からのご相談、お待ちしております。

イデヤっ子のひとり言  コンビニ業界の異端児? “セイコーマート” 
北海道の方々にはお馴染みのコンビニ“セイコーマート”。
道内をメインに展開する本企業は「顧客満足度調査」において、国内大手4社を抑え、4年連続で1位の座を維持しています。この業績を大きく支えているのが、同社が展開するプライベートブランドです。低価格を実現した500円ワインや102円惣菜は、既に看板商品として定着している様子です。これらの商品を生み出す秘訣が「差別化」「内製化」です。
丸山社長自らが差別化について「競合他社がやっているから、うちもやる、は当社では通用しません。」と語っており、競争激しいコンビニ業界における明確な戦略を感じます。
加えて、生産から輸入調達まで全ての業務を自社グループ内で完結する内製化が、低価格を実現しています。その為、販売データーの積み上げや現場の声が経営陣に伝わる等、顧客視点を維持するシステムが整備されており、正に「打てば響く企業」なのでしょう。
独自のアイデアで表面処理装置を展開する弊社も、よりいっそう磨きをかけて、お客様の満足度を上げていくべきと、肝に銘じております。

イデヤの知恵袋  ~ 創造するイデヤ メカ組立及び制御技術チーム編 ~
弊社の経営理念「創造」に関する座談会。最終回は制御の岡本と製造の蔭山です。
(蔭山)私の創造性は、装置を製作する前より、装置を造り上げた後に発揮する事が、ほとんどです。それは各箇所の改善であり、小さく多種多様な事ですが、実に重要な事だと考えています。また、そのような時は、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。
お客様もそれぞれに、いろいろな事を考えておられますから、議論を通じて、ベストな答が出せれば良いですね。もちろん、その為には自分自身が常にしっかりと考えている必要があります。
(岡本)現場に出ると、その通りですね。常にお客様と対峙していますから、お客様との関係性が重要になりますね。
私の思考はどちらかと言うと、「標準化」の方に向きます。ソフトの標準化が整い、少しでも安く、早く装置が出来上がるのであれば、お客様にも喜んで頂ける。
その為には、標準合理化に常識にとらわれないアプローチが出来ればと思います。
(蔭山)ただ、現場でテンパッてくると、頭が回転しないことも多いですが(笑)。
(岡本)(笑)。結構二人でタバコを吸いながら休憩している時に、良いアイデアが出たり。
(蔭山)それと自社の技術にばかり拘るのではなく、他のいろいろな物を見るのも大切だと思います。
私はお客様のところへ出向くことが多いですが、いろいろとユニークかつ合理的な事をされているのを見て、感心する事があります。
(岡本)そういう意味では、我々だけでなく、設計の人達も、お客様のところや展示会等に出むくのは刺激になって良いのかも知れません。
いずれにしても、常に考え、常に情報に目を光らせる事が大切だと思います。

3回の座談会を通じて感じるのは、それぞれの人がそれぞれの立場で弊社の理念を意識し,大小はあっても考えていると言う事です。引き続き、「知恵と汗」で精進してまいります。

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