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イデヤっ子2020年2月号 ~ チルカップ式めっき装置“ミニチルカップ”登場! ~

製 作 記 ~ チルカップ式めっき装置“ミニチルカップ”登場! ~
 バレルめっきの改革として販売しておりますチルカップ式めっき装置ですが、
最近、「扱うワークが小さいから、カップをもっと小さくして欲しい」とのご要望を頂戴しております。
 そこで新たに小型カップを製作しました。
 カップの形状は右写真の通りです。薬液容量は約150ml、ワーク容量は約50mlです。
 カップ下部は、従来のチルカップと共用できる構造となっており、1台の本体に対して、様々なバリエーションのカップを活用する事ができます。
 また本カップは3Dプリンターで製作しており、材質はABS樹脂です。耐薬品性と耐熱性は弊社内の追加処理で対応しています。
 チルカップめっき装置はレンタルも実施しています。お気軽にお問い合わせ下さい。

展示会 報告 ~オートモーティブワールド2020が終了しました 
 2020年1月15日より3日間 東京ビックサイトで開催されました上記
展示会に参加してきました。今回、弊社は例年の自動車部品加工EXPOから場所を変え、「カーエレクトロニクス展」にブースを構えました。結果、40名の方々と意見交換ををさせて頂く事ができ、今後の発展が期待できるカーエレクトロニクス分野でいろいろなテーマを頂戴する事ができました。
 更に驚くべきは、展示会終了後、数社、お客様の方からご連絡を頂戴する状況であり、そのほとんどが「開発に向けて、ちょっとした実験装置を整えたい。すぐに来て欲しい」という事です。弊社であれば「標準を上手く活用しながら、個別要求にも対応する」メリットを感じて頂いた様子です。
 来場者の皆様が興味を持って頂きましたテーマと集計は次の通りです。

テーマ

開発実験の装置

めっき工程 内製化

小型フープめっき装置

チルカップ

個別のご相談

その他

人数

 個別のご相談の中には“ガラスにめっきができないか?”“金型のめっきを考えたい”と言ったユニークな内容もあり、今後の開発テーマにもなりそうです。
 まだまだ不況感を脱しない製造業界ですが、次世代の開発に向けて数十万円~数百万円は投資しようとされるお客様が多数居られる様子です。今後“早くて安い装置”の提案に、よりいっそう拍車をかけてまいります。

社員のひろば ~ 灰との死闘(技術部 林 真琴) ~ 
 関西在住19年の私ですが、実は鹿児島の生まれで、就職する24才までを過ごしました。
 鹿児島での生活、それはすなわち、火山灰との戦いと言っても過言ではありません。火山灰の処理は雪下ろしと違い、ほぼ年中の作業です。その為、各地域の要所要所に灰を捨てる「降灰ステーション」があり、また、その灰をまとめる降灰袋が各家庭に配布されます。それがいつの頃からだったか、積極的に降灰を克服しようと、“克灰袋(こくはいぶくろ)”と県も袋の呼び名に変更したぐらいです。
 これほど苦労させられた火山灰ですが、今になって私はその恩恵を受けています。それは、毎日使う洗顔料です。シラスバルーンと呼ばれる物が配合されており、これは2万5千年前の火山噴火で堆積した灰を、約1000度で焼成発泡させた微粒(20μm~1.4mm)の中空体です。多孔質の火山灰が毛穴の奥の汚れを吸着するようです。
 洗顔中、口を開ける癖のある私は、いつも“ジャリ”っと、火山灰の感触を懐かしく味わっています。

株式会社イデヤ 編集者
電話:0774-72-5361 E-mail ; sales@ideya.co.jp

 

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