イデヤっ子通信
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2022年3月号イデヤっ子2022年3月号 ~ 5Gから見る近未来 ~ 5Gラボにて
見 学 記 ~ 5Gから見る近未来 ~ 5Gラボにて
大阪ATCに5Gを体験できるラボがあります。この施設は大阪市がソフトバンクと共同運営している施設で、5G通信が本格的になった時、どのような利便性があるかを、展示説明しています。そして、ここで活用されているロボットはアスラテック株式会社(東京都)と言う企業が供給しています。実は弊社の森田がこのアスラテックの酒谷社長と中学の同級生と言う事がわかりました。そこで、森田がATCにお邪魔し、見学と同時に東京の酒谷社長と、その場でWEB打合せを実施しました。
森田 「約40年ぶりですね!確か難関高校に合格され、優等生の道を歩まれたと記憶しています。」
酒谷社長 「実は合格したものの、入った後は全くついていく事ができず、ずっと最下位を争う落ちこぼれでした。
ですから、高校卒業後はしばらくブラブラしてましたよ。そうした中、某大手企業に何とか入社する事が
出来ましたが、上司と喧嘩して2年程で辞めました。と言うのが、私は当時からインターネットの可能性を
強く感じており、そうした技術を活用した新しい提案を上司に頻繁にしていたですが、全く相手にされ
ず、嫌気がさしました。その頃、ちょうど孫さん(現ソフトバンクCEO)が携帯電話事業を拡大しようと
していた時で、面白い人がいるなと思って、ソフトバンクに入社しました。そして2010年頃、“30年後の
社会を創る”と言う課題で社内コンペがあり、“ロボットと人が共存できる社会”をテーマに発表したとこ
ろ、見事優勝したんです。そこから、ソフトバンクのグループ企業として、アスラテックを経営していく
事になりました。ところで、今回見学されて、どのような感想ですか?」
その可能性は高いと思います。ただし、今はまだインフラが進んでいないし、各端末機器も追いついて
いない状況です。具現化するには早くてまだ5年はかかると思います。」
森田 「ところで、ロボットを扱う仕事をされていると、人の仕事が取られると言う事を言われませんか?」
酒谷社長 「最近は言われなくなりました。恐らく、ロボットやAIの有効活用を、皆が認め始めているのかもしれま
せん。ロボットを使うのはあくまで我々人間です。ですので、そうした新たなツールをうまく活用し、一
層我々にしかできない事に集中していく必要があると思います。また、ロボットの発達に伴い、新たな
仕事も出てくると思います。そうした事に、どれだけ柔軟に変化、対応できるかですね!」
森田 「ところで、孫さんの間近で仕事をされて、いかがですか?」
酒谷社長 「常に将来を見て、挑戦し続けている人だと思います。恐らく、止まる事の無い人でしょう。先日、定年
の話をチョコっと日本電産の永守さんにしたら『死ぬまで働け!』って、叱られたと言ってました。」
森田 「今日はありがとうございました。またタイミングが合えば、リアルで会いましょう。」
吉田道場 ~ お勧めの1冊と本日の漢字“慷慨憤激”(こうがいふんげき) ~
本誌でも紹介しましたが、弊社の吉田は漢字と読書が大好きな社員です。そこで、最近読んだ本で、お勧めがあるかと聞いたところ、「慷慨憤激」とつぶやき、数日後、以下の投稿文を出してくれました。
鉄道サスペンス『シークレット・エクスプレス』
まず、著者の真保祐一氏の経歴が面白い。元々アニメーターを目指した人ですが、
各社の入社試験で採用されず、アルバイトからスタートされました。ですので、
日々食べるのが精一杯の生活でした。そうした中、アニメよりも著作力の方が認め
られ、小説家として成功された人です。「ホワイトアウト」の著者と言えば、皆さん
ご存じかも知れません。
本書はJR貨物における謎の輸送物を軸にして物語が展開しますが、その緊張感から、一気に読破する事になると思います。夜更かしにはご注意下さい。さて、私がこの作品を読んで、心に残った漢字は「慷慨憤激」です。
その意味は、不正や不運を激しく憤り、嘆く事です。国家や大企業の隠蔽体質に対する著者の憤りと嘆きが根底にあると思います。
株式会社イデヤ 編集者 |