製 作 記　～ 知恵と汗のＦＲＰ加工！ ～
　右の写真はFRP処理した木板の加工部分を、局所的に撮影したものです。ご覧の通り、窓の光が反射しており、表面が鏡面状態に仕上がっている事がわかります。この表面状態を実現する為、弊社は型板を使いました。
　具体的な手順は以下の通りです。なお、実際は両面に加工します。
出来上がった板には写真のような切欠きやザグリ穴を加工します。
この加工はＮＣル－タ－を持つ加工業者さんへ依頼すると、早く綺麗に仕上がりますので、何社かに相談しました。結果、皆さんから辞退のご連絡を頂きました。その理由はＦＲＰの粉塵です。木材加工の現場で、他の製品もあるので、皆さん請ける事ができないとの事です。
　ならば自分達で対応するしかない、と言うのが弊社の発想です。
しかし、ＮＣル－タ－を購入するにも、時間とお金が必要です。
そこで、安い手動のルーターを購入し、弊社内にあったアルミ製のフレームをガイドに加工しました。
　まだまだ改良の余地がありますが、知恵と汗で何とかなりますね！

達人に聴く　～営業に奇策無し(前編)～元、セイワ産業 中西社長
　経営の両輪である生産と営業。今回はその片輪の“営業”について、達人よりお話を伺いました。
今回の達人は、以前、弊社も取引を頂いていたセイワ産業の中西社長です。会社員時代を含め、営業一筋の道を歩んで来られた正に営業の達人です。既に引退されて十数年になりますが、久しぶりの営業論とあって、実に熱く語って頂きました。今月と来月の2回に分けてお届けします。
編集者　：　早速ですが、簡単に経歴や実績をお伺いしても良いですか？
中西社長：　大学卒業後、某大手機械部品メーカーに営業として入社しました。自慢話みたいで恐縮
　　　　　しますが、入社後、間もなくして、素質を認めて頂き、重要なお客様を任せて頂きました。
　　　　　そして２年もすると今度は難攻不落の客先を落とせと言う命令！それも何とか１年でご注文
　　　　　を頂ける様になり、この実績が認められ、社長賞を頂きました。
　　　　　　この様な事から、30代前半で課長職を預かるようになりました。しかし、どうしても家業を
　　　　　継ぐ必要があり、上記会社を退職しました。以降はずっとセイワ産業の社長業でした。
編集者　：　社会人になった時から、既に営業の基本をわかっておられたと
　　　　　いう事でしょうか？では、その営業の基本とは何でしょうか？
中西社長：　私が考える基本は次の３点です。
　　　　　　　①感知する力　②行動力　③持続力です。
　　　　　　①は二つに分類することができます。それは、商品開発につながる
　　　　　創造力と、商談を見極める想像力です。これらの力を発揮するには
　　　　　営業マンとしてのセンサーが非常に重要です。目の前の人はキーマン
　　　　　なのか？本音で話しているのか？商談はどの程度進んでいるのか？
　　　　　そういった事が自分自身のセンサーで感知できないとダメです。
編集者　：　その感度の良いセンサーはどこから来るのでしょうか？
中西社長：　そこが非常に重要です。私の場合、母親の影響が30％。社会人になってからの努力が70％
　　　　　です。確かに母親は他人様への気遣いを、私に厳しく仕付けました。その影響は少なからず
　　　　　あります。しかし、ほとんどは自分自身の努力で身に付くと思います。
編集者　：　私のような凡人でも、何とかなりますね？（笑）
　　　　　（来月へ続く）