イデヤっ子通信

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失敗の副産物

先月号で精密WAFを使った部品の事を掲載しました。

同様の部品を引き続き製作する為、厚み精度のあるWAF板を仕込んでいた時です。現場から『あー!失敗した―!』と言う声が聞こえてきました。早速、関係者が集まって見たところ、芯材の木材からFRPの板が剥がれていました。そこで芯材の表面状態を確認したところ、必要な処理が施されていなかった事がわかりました。

作業者は落胆し、管理者は困惑する中、ひとりの社員がその剥がれた材料を見て言いました。・・・『これ!使えるかも?!』

と言うのが、この社員はセンサー用の検出部品を、2mm厚のガラエポで作っていたのですが、センサーの光がガラエポを通過してしまい、遮光できない問題に直面していたからです。弊社のWAF材には色付けをしており、この時に剥がれた材料は、右写真の通りグレー色でした。

早速、この色付けしたFRP板で検出部品を製作したところ、センサー光を遮光する事ができました。

結果、失敗したものの嬉しい副産物となりました!

 

 

編集者のひとり言   九転十起生 

京都市内を流れる『カモ川』、漢字は二通りあり、鴨川と加茂川です。これは合流前後で名称を変えているのが理由であり、具体的には加茂川が高野川と合流し、鴨川になります。この合流地点である鴨川デルタのすぐ近くに、かの財閥“三井家”の別邸があります。

ここは“下鴨別邸”と呼ばれており、三井家が1925年に建設したものです。築後100年が経過していますが、最近まで使われていたらしく、非常に美しい状態で保存されています。

さて、この三井家には女性起業家の先駆けと言える人物がいます。その名は“広岡浅子”。裕福な家庭に生まれ育った朝子ですが、当時、女性の常とされた裁縫、お茶、お花には一切興味を示さず、四書五経等の学問に強い興味を持ちます。しかし、当時は女性の学習が不要とされており、朝子は親から学習を禁止されます。

そうした中、大阪の豪商の家に嫁ぎましたが、学問への思いは消える事が無く、嫁ぎ先の理解により、ようやくその許しを得ます。

こうした朝子の熱意は時代の流れと共に、朝子を商売の道へ推し進めていきます。

朝子が最初に起業家として、その名を世に知らしめたのは、炭鉱会社の経営でしょう。女性の下で働くなど、もっての外とされた時代、朝子が拳銃を懐に入れ、単身、炭鉱夫達のところへ乗り込んでいったのは、有名な話です。

その後も、朝子は保険会社や女性教育に向けた大学を設立する等、次々に新たな事業に挑戦していきます。

正に彼女の人生は“夢や願望を持ち、挑戦する”事の繰り返しであり、そこには多くの失敗や障害があった事と思います。そんな自身の人生を、朝子は“九回転んで十回起きる”と評しています。

あのユニクロを運営する柳井正氏は“十勝九敗”と発言しています。

朝子は約140年前に同じ事を発言、実行していたことになります。

 

 

 

社内の風景   銀もくせい

弊社内に金モクセイの木があり、少し前まで良い香りを放っていました。

そうした中、社員Aさんが“銀モクセイ”の木を見つけました。調べたところ、元々はギンモクセイが起源であり、そこから変異したのがキンモクセイとの事です。

進化論によると、強い物が生き残るのではなく、環境に応じ、変化したものが生き残ると言われています。ギンモクセイに何が起こったのか? そんな事を身近に感じた社員Aでした。

それでは、皆様、どうか良いお年をお迎えください。

 

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