イデヤのSDG's
WAFとは
Wood and FRP の略称です。イデヤが考案した造語で、芯材である木材にFRPを施し、強度と耐薬品性を持たせたものです。
■ FRPとは
Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)の略で、強化繊維(ガラス繊維・カーボン繊維など)と樹脂(不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂・エポキシ樹脂など)を組み合わせたものです。
基本構造
木材を芯材にした構造です。
脱プラスチックを目的とした木材の利用について
弊社では脱プラスチックを目的に、木材を利用し始めています。
一方で、木材の利用が、自然資源の浪費にならないかと心配している中、“もっと木を使いましょう”と言う京都府立林業大学 助教授 足立亘先生にお話を伺いました。
■ 京都府立林業大学 助教授 足立亘先生のお話
製造業界で表面処理装置やめっき装置を製造販売するイデヤさんが、木材を使って設備を製作されている事に最初は正直驚きました。しかし、実際に完成した装置を拝見すると、手慣れたスマートさを感じました。努力と工夫で、何事も成し得るものですね。
言うまでもなく、多くの木は建築及び紙に使用されています。そこで使用される木は、ほとんどが人工林です。しかしながら、今でも海外から安い木を輸入する事ができるため、京都府だけでも3分の2の人工林が放置された状態になっています。放置された木は、結果として木の役割を果たせなくなり、二酸化炭素を吸収する事ができなくなります。
以上の様な事から、木の活用は健全な山の維持に、大きな役割を果たす事になります。そして、脱炭素につながります。
これからも積極的に木を活用して下さい。応援してます。
WAFの活用事例
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このユニットは制御盤、処理槽、架台フレームの全てをWAFで製作したものです。
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WAFを使って製作した薬液処理槽です。薬液を入れる内側は、耐薬品性を目的に、透明のFRPで施工しています。その為、内側は木材の色が、そのまま出ています。
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WAFを使って製作した制御ボックスです。
WAFで樹脂使用量を80%削減!
右写真の装置は、弊社が扱う手動型のめっき実験試作装置です。
各槽とカバーを木材で製作しており、樹脂の使用重量を25kgから4.5kgへと減少させました。
すなわち、約80%樹脂の使用量を削減することができました。
SDGs宣言書を取得しました
取引先の京都銀行様がSDGsの認証及びサポートをされています。弊社が行っている「木材の活用」に着目して頂き、宣言書取得のご提案を頂きました。
専門の方が現場調査や就業規則の確認をされ、宣言書の交付が決定されました。