イデヤっ子通信
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2023年5月号イデヤっ子2023年5月号 ~ フープめっき装置用 新型の給電ローラー! ~
製 作 記 ~ フープめっき装置用 新型の給電ローラー! ~
現在、Uターン式のフープめっき装置を製作しています。対象フープフレームの最大厚が1㎜である為、反転ローラーの直径を500mmにしています。
また、この反転ローラーはカソード給電も兼ねていますので、フープフレームとの接触面を金属にし、通電機能を持たせる必要があります。
こうした場合、通常はローラー全体をステンレスで造る発想になります。しかし、今回は軽量化と金属の軽減を目的に、新しい構造に挑戦しました。
具体的には右写真の通り、3Dプリンターの造形物とスチールベルトを組合せた構造です。弊社の3Dプリンターでは、一度に500mmの造形物を製作する事ができませんので、6つの部品を造形し、接着しました。
結果 約50kgの軽量化とステンレスの削減を実施できました。
今回はこの方法で、目的を達成しましたが、ABS樹脂を使っている事から、次の機会では、それらをWAFに変更する必要があると、考えています。
編集者のひとり言 ~ 宇宙への移住を現実に!~京都大学 総合生存学館にて
(前半) ~
2~3か月前の新聞で、木製人工衛星の記事を見つけました。それは、京都大学と住友林業が共同で実施しているプロジェクトで、正に木製の人工衛星を打ち上げるというものです。現在、木を多用している弊社としては、黙って見過ごすわけにはいきません。そこで、弊社の森田が、記事にあった京都大学の村田先生に連絡したところ、すぐにお返事を頂き、快く面談を受けて頂く事となりました。
ついては、弊社の森田と技術部長/中島が、4月末に京都大学の吉田キャンパスにお邪魔して来ました。
写真右側より、森林科学専攻 博士の村田准教授、弊社の森田と中島、そして理学工学博士 土井教授です。読者の皆さん!土井先生の顔に見覚えがありませんか?
1997年スペースシャトル“コロンビア”に搭乗し、日本人初の船外活動を行った、あの土井隆雄さんです。JAXA、国連の宇宙部を経て、2016年より京都大学の教授に就任され、本プロジェクトのリーダーを務めておられます。
早速、本プロジェクトのお話をお聞きしました。
従来、人工衛星を構成する材料のほとんどがアルミです。しかし、大気圏内で燃焼する際、それが酸化アルミの粉塵となり、宇宙空間にしばらくの間漂っています。今後、更に人工衛星の活用が増える中、この酸化アルミ粉の残存が、宇宙の環境汚染となる可能性があり、その対策として、木製の人工衛星を計画されています。具体的には2024年2月の打ち上げを、予定されています。
そして、その先には、月や火星に植物の種を持って行き、成長させる事。更には、人類の移住をも視野に入れ、研究を行っておられます。それが正に、土井先生が提唱されている“有人宇宙学”との事です。
お二人のお話の後、弊社のWAF(Wood and FRP)の板を見て頂き、議論を行いました。その事につきましては、来月号でお伝えします。
なお、本プロジェクトについて、クラウドファンディングを実施されています。ご興味のある方は以下をご確認頂き、協賛される方は是非ご協力を頂ければと思います。
●宇宙から戻り、今挑戦する夢のつづき・・・SIC有人宇宙学研究センター
https://readyfor.jp/projects/115388
社内の風景 ~ 汗まみれの新緑シーズン! ~
社内清掃を社員全員で対応している弊社は、この時期は草刈りの為、汗まみれのシーズンになります。
故、稲盛和夫さんも社内の清掃を、社員で対応していたそうです。そんな稲盛さんも社員から清掃に対する反意見を受けた事があるそうです。その時の稲盛さんの返答です。
「トイレの便器を磨く事ができずして、
どうして目に見えない心を磨く事ができようか?」
株式会社イデヤ 編集者 |