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デヤっ子通信

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2022年9月号イデヤっ子2022年9月号 ~ 木板FRPを使っためっき槽の製作について ~

製 作 記 木板FRPを使っためっき槽の製作について 
 現在、弊社が積極的に進めている木板FRPによるめっき槽の製作について、前月号では型を使った鋳型方法を紹介しました。この方法は大きさの決まった標準槽を製作するには、非常に効率の良いやり方です。一方で、標準外のめっき槽を製作する場合には、それぞれに型を製作する必要があり、種類と数によっては、効率が悪くなり、現実的ではありません。このような場合、予めFRPを施した板を組み立てて、必要とする形状のめっき槽を製作しています。
 流れは右写真の通りです。
  ①木板の両面ににガラスクロスと樹脂を塗って、FRP製の木板を製作し
   ます。
  ②上記、木板FRPを設計に従い、ルーターで切削加工します。
  ③加工した木板FRPを組み立てます。各板の接着は、耐薬品性の樹脂を
   使用し、また、組立はジグを利用して実施しますので、直角と並行
   を保つことができます。
 写真の完成しためっき槽は、グレ―に色付けした木製の槽です。展示会で
出展していますと、ほとんどのお客様が塩ビと勘違いされていました。
 このような方法により、多種多様なご要望にも対応しています。

編集者のひとり言  アップサイクル ~
 皆様は「アップサイクル」と言う言葉を聞かれた事はありますか?
これは、捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生することです。「創造的再利用」とも呼ばれています。
要するに、デザインやアイデアにより付加価値を与え、製品寿命を長くし、結果、廃棄物の削減に繋がるという事です。
 そこで、上記について調べてみると、次のような事が既に試行されているようです。
 (1)野菜のヘタや果物の皮を使ったスナック菓子
 (2)農産廃棄物から染料をつくる。
 (3)廃棄となった地下鉄車両のつり輪や連結部のほろを使った
    カバン
 (4)古材を使った家具
 非常に面白いですね。
 それではと、私自身も最近は、何かを捨てようと思った時、一度考え、できる限りアップサイクルを実践しています。先日も使用済みの缶を観葉植物の鉢にしてみたところ、なかなかの出来栄えでした。このような事をしていると、ふと子供の頃、よく母親から
 「そんなことしたら、もったいない」「まだ使えるのにもったいない」と言われた事を
思い出しました。もしかしたら、私たち日本人はできる限り廃棄物を減らし、物を大切に
する生き方を、古くから実践していたのかもしれません。
 「もったいない」という言葉は、今や世界の共通言語となった日本の風習です。
SDG’s における廃棄物の削減、是非とも、日本の企業には世界の先頭を走って欲しいですね。

吉田道場  3人寄れば、文殊の知恵! ~ 
 みなさん、こんにちは。
 先日、久しぶりに広島方面へ出張しました。移動中、興味深く車窓を眺めていると、
広島県に入った途端、家の瓦が赤色に変化しました。私は驚き、すぐにスマホで調べたところ、
それが「石州瓦」と呼ばれる島根県産の瓦であり、日本の三大瓦に属している事を知りました。
更に、備後地方に行くと、シャチホコの建つ家もあるようです。
 私は非常に面白いと思いましたので、帰社後、朝礼でこの事を発表しました。
すると、社内の人達からは「出張の移動中、瓦を見るなんて、想像もしなかったです」「吉田さんの感性は、私たちと違いますね」といった声を頂きました。
 これは非常に面白い事で、人それぞれに感性が違い、だからこそ、物事を多数の目で見る事が大切だと思います。
 いずれにしても、色々な事を興味深く観察する事が、知識を深め、人生を豊かにするのではないでしょうか?

株式会社イデヤ 編集者
電話:0774-72-5361 E-mail:sales@ideya.co.jp

 

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