イデヤっ子通信
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2021年11月号イデヤっ子2021年11月号 ~ 3Dプリンターの有効活用“注型” ~
製 作 記 ~ 3Dプリンターの有効活用“注型” ~
誌でもお伝えしています通り、弊社は3Dプリンターを数台保有し、めっき装置や表面処理装置に使う部品を
製作しています。それに加えて、最近は3Dプリンターで型を製作し、部品の注型も行っています。
下の写真は「ワークをチャックするツメ」を注型した例です。
言うまでもなく、ABS製の型は短寿命ですが、対象部品は多品種少量であり、型も安価に製作できますので、弊社では問題ありません。注型材料はエポキシ系、ポリエステル系、シリコン系に製作実績があります。
このように、内部で上手く部品製作を行い、より良いめっき装置や技術をご提供したいと思っております。
編集者のひとり言 ~ 発達障害でも起業できました! 合同会社akari 代表 中尾麻里 様(前) ~
先日弊社の社員が交流会で話を聴く機会があり、「非常に勇気づけられた」と編集者に報告してくれました。そこで、取材をお願いしたところ、快諾頂き、本誌への掲載となりました。2回シリーズでお届けします。
編集者 : 早速ですが、起業されたきっかけをお伺いできますか?
中尾代表: この私の性格です (笑)。実は幼少の頃から、長いものに巻かれる事ができない子供でした。
もちろん、私自身は反発しようなどと一切思っていません。ただ自分が正しいと思う事を素直
に発言すると、周囲と溝ができてしまうと言う状況です。ですので、孤立する事が多い子供で
した。
そして、この状況は大人になって、看護師として働き出すと、より顕著になりました。
と言うのが、看護師の職場には「暗黙のルールや慣習」と言うものが結構あるんです。
例えば、ナースコールは一番下っ端が取ると言う事。対して、私は「受話器に一番近い人が
取れば良い」と思い、そのように発言する。そしたら、「下っ端が何を!」と雷が落ちる。
他にも理解できない事がたくさんあり、職場での人間関係がどんどん悪くなりました。
とうとう、自分は病気ではないかと思い、精神科を受診したところ、「発達障害」と診断され
ました。
そんなある日、百円均一で買ったスリッパを履いて、自宅の階段を降りていたところ、
滑り落ちたんです。幸い大事には至らなかったのですが、その時、妊娠していましたので、
同じ事にならないよう、ネットで、滑らないスリッパを徹底的に探したんです。
そこで見つけたのが、モロッコと言う国のスリッパ“バブーシュ”です。
滑らない事に加えて、このデザインに一目惚れしました。
すぐに欲しいと思ったのですが、日本では入手でき
ず、やむ無しにモロッコの業者10社へメールしまし
た。すると、その中の2社から返事があり、「売っても
良い」との事。ただし全額前金です。踏み倒されても
許せる金額を¥50,000とし、約10足を発注しました。
もちろん、海外送金なんて事も、この時初めて知りま
した。
そして待つこと1週間。ちゃーんと届きました。
しかも、本革で非常にしっかりした物です。
うれしくてSNSにその事を載せたら、売って欲しいと
言う友人が何人も出てきて、10足がアッと言う間に売れたんです。そこで今度は30足を入荷し
たら、またまた、アッと言う間に売り切れ!
同時に、この業者とやり取りをしているうちに、発達障害なんて気にする必要が無いと思う
ようになりました。モロッコ人とのビジネスにおいて、暗黙のルールなんて無いんです。常に
YESかNOです。
すぐに看護師の仕事を辞めました。
~12月号へ続く~
株式会社イデヤ 編集者 |